メッセージ
がんの治療〜頭頸部がん〜
平成15年4月27日 
東京薬科大学 031051 小田切 大
 

特徴

耳、鼻、副鼻腔、口、あご、咽頭、喉頭、甲状腺、唾液腺などを総称して頭頸部という。これらはどの部分も日常生活を営むために非常に重要な機能をになっているので、頭頸部がんの場合、単にがんを治すのではなく術後の患者のクオリティ・オブ・ライフをいかに保つかが診療の大きなポイントになる。  
医療の上では、容易に目で見える場所であり、また手で触れることのできる、治療がやりやすい場所である。患者自身も、異常に気付きやすく、そのため早く発見でき、全体的に治療成績のよいところである。

診断法

 

頭頸部の大部分は直接見たり触ったりできるので触診や視診により早期発見が第一、CTスキャンやMRIは早期診断には役に立たない。ただし、がんが進行した場合、広がりや深さを診断するためCTスキャンやMRI、血管造影、内視鏡を試みる。  
上咽頭がんでは、ファイバースコープによる検査が最も役立つ。見たところ咽に何もなく、原発の不明な頸の腫れは、まずこの上咽頭の腫瘍を疑い粘膜の一部を採っててきて病理組織的に調べる。  
甲状腺がんの診断では、まず甲状腺が大きくなったのに気付き、超音波検査・X線検査・アイソトープ検査・組織の吸引生検などを行う。

治療法

 

がんが大きい場合、放射線治療でこれを小さくして、手術することもあり、放射線治療と手術との組み合わせによるのが効果的で、それに化学療法を加えることもある。  
従来の頭頸部がんの治療は、放射線治療が主流だったが、最近は手術による外科的治療に重点がおかれている。これは、再建形成外科の発達で、術創の欠損部位をほかの部分の皮膚などでカバーする技術が普及したためだ。放射線治療は放射線による障害で、味覚を失ったり、組織が萎縮したり骨が腐るなどのケースも出てくるので、若年層や、壮年期の患者に対しては放射線治療よりも外科的治療法が選択される。

参考資料

国立がんセンターホームページhttp://www.ncc.go.jp/jp/
がんは治る 御厨 修一著 梧桐書院

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